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自己啓発の窓 −行政強制−

1 行政強制の意義
行政庁が行政目的を実現するために、国民の権利を制限し、義務を課すことが必要となる場合がある。このようなとき、行政庁は行政行為などにより国民に作為や不作為の義務を課し、国民自らの手による義務の履行によって行政目的の実現を図るのが普通である。
しかし、行政庁が国民の身体や財産に直接に実力を行使する必要が生じる場合がある。このような時、行政権による有形力の行使が行われることを行政強制という。
行政強制は、行政庁自身が国民の身体、財産に対し実力行使をするために、国民の基本的人権に対する重大な脅威となるので極力避けるべきである。しかし、社会秩序を維持し国民の安全を守り福祉の増進を図るという行政目的を実現するためには、場合によっては強権の発動が必要となることは否定し得ないところである。
−以下次号に続く−

 

〈英文例〉

あなたの消防英語

[Preparing for An Earthquake - 2]
l Prepare beforehand those articles that you should carry out in case of emergency .
2 Articles to be brought out in case of emergency are food, drinking water, clothes, valuables, medicines and other daily necessaries.
3 A portable radio is a necessity for obtaining correct information.
4 If you have a baby, you need baby clothes, diapers, milk powder, a nursing bottle, powder, a baby strap, etc.

 

ミニ知識 人事院勧告 −地方自治用語−

人事院が国家公務員の給与・勤務時間その他の労働条件の改善などについて国会および内閣に対して勧告することをいう。
これは国家公務員の労働基本権が制約されていることへの代償措置としてその労働条件を確保するため、昭和23年の国家公務員法改正の際に設けられた。なお、自治体の毎年度の給与決定も人事院勧告に準じて決定されるケースが多い。

 

編集後記

♪一月末に取材で沖縄(本島)を訪れました。天候にも恵まれ一月だというのに、昼間は半袖でも平気な気候に狭いと思っていた日本も広いものだと感じました。三月・四月号で沖縄の消防本部を紹介させていただきます。お楽しみに!

 

♪平成八年度消防機器・論文選考において、昨年度を上回る応募数の中、入選された皆さん、おめでとうございました。
本誌三月号で「機器の部し最優秀作品、四月号で「論文の部」最優秀作品を紹介させていただきます。
(佐藤)

 

 

 

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